富澤会計事務所


会計一口知識

[会計]という日本語のニュアンスから感じられない意味について興味深い記述がありましたのでご紹介させていただきます。

以下「株式会社と何か」 友岡 賛 慶應義塾大学教授著 講談社より

会計の役割
 
ひとことでいってしまえば、会計とは「説明」である。
英語では会計を「アカウンティング(accounting)」というが、これは「説明する」という意味の動詞「アカウント(account)」から派生している。
「会計」という言葉を聞いて人々がまず頭に思いうかべるものは何か、会計の典型的なイメージはなにか、といえば、そのひとつは「カネ勘定」といったものだろう。
 しかしながら、会計は「カウンティング(counting)」すなわち「勘定」ないし「勘定すること」でなくてアカウンティング、つまり「説明」ないし、「説明すること」なのである。
 このように会計は説明だが、いうまでもなく、説明はかならずしも会計でない(ヒトは動物だが、動物はかならずしもヒトではない)。
 ここでわたしたちが考えようとしている「説明」は、ある特定の情況において行われる「説明」である。
 その特定の情況とは、財産の持ち主(株主※)が、誰かほかのひと(経営者※)に頼んで、自分のかわりに財産を管理してもらっているという情況である。
 もう少し難しく言えば、それは、財産の管理という行為について「委託、受託の関係」が存在しているという情況である。

注 ※hp管理者追記



 

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